「東京いきもの調査団 課外活動〜狭山丘陵編~ in トトロの森」を開催しました!

2025年10月15日〜12月15日に実施した「東京いきもの調査団 2025秋編」の現地イベント第二弾を、11月24日(月・休日)に開催しました。
1.「東京いきもの調査団 課外活動~狭山丘陵編~ in トトロの森」について
今回いきもの調査を行ったトトロの森は、企業や市民の皆さんからのご寄付により土地を取得して保全する取り組み(ナショナル・トラスト活動)によって、ボランティアの皆さんと共に保全管理されている「トラスト地」です。
公益財団法人トトロのふるさと基金では、2025年4月7日までに計66か所の森を取得して保全活動や森を活用した自然観察会のフィールドとして活用しています。
今回のイベントは、東京都東大和市と武蔵村山市の市境にあるトトロの森40号地・47号地(※)の2か所で開催しました。
※トトロの森47号地・40号地は関係者のみ立ち入り可能です。一般の方のみでの立ち入りはできませんので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
ガイドを務めるのは、トトロのふるさと基金の児嶋翼さんです。
調査を始める前に、まずはトトロの森の成り立ちや、狭山丘陵について解説していただきました。この日は、1時間半で2つの森でのいきもの調査に挑戦です。

まずは、トトロの森47号地でのいきもの調査です。
参加者はそれぞれチャック付きポリ袋を手に、見つけた虫を袋に入れていきます。
透明な入れ物に入れることで写真も撮りやすく、安全に全方位から観察することができます。

落ち葉や枯れ木をよけると、様々な土壌生物が見つかります。中でも注目を集めたのはババヤスデ科の一種で、ブラックライトを当てると光る様子を観察しました。

47号地で見つけたいきものをバッドに集めて観察し、児嶋さんからそれぞれの種について解説を受けながらアプリに記録していきます。観察を終えていきものを元の場所へ逃がした後、次なる調査地、40号地へと移動しました。

一度全ての木が伐採され、回復の過程にあるため若くて細い木が多い47号地に対し、40号地には樹齢を重ねた木々が多く見られます。
朽ち木の下に大きく育ったカブトムシの幼虫を見つけたり、草を分け入って服に「ひっつき虫」が付いたり、辺りにはモグラ塚がたくさんあったりと、参加者はそれぞれ思い思いの探索を楽しみました。


今回はトトロの森40号地・47号地を含む400mほどのルートでしたが、合計1時間半弱の観察時間にも関わらず延べ119件の投稿が集まりました!
12月を目前に控えた冬間近の時期でしたが、想像以上に多くのいきものたちに出会うことができました。
2.イベント中に観察したいきものたち
本イベントでは、土壌生物や昆虫をはじめとした多様ないきものに出会うことができました。その一部をご紹介します。
ババヤスデ科の一種
朽ち木や落ち葉の下など、湿った場所を好むヤスデの仲間です。ブラックライトを当てると、青白い蛍光を放ちます。


カマキリの卵鞘
木の枝に産みつけられていました。近年見られるようになった外来種のカマキリ、ムネアカハラビロカマキリの可能性が高いです。

ウラナミシジミ
草地や林で見られるシジミチョウの仲間で、翅の裏(写真で見えている面)の薄茶色のしま模様と、後ろ翅にある2つの黒い斑紋が特徴です。

カブトムシ
「昆虫の王様」とも呼ばれる、日本の夏を象徴する甲虫の一種です。秋のうちに大きくなり、幼虫の状態で冬越しをします。幼虫への負担を軽減するため、土を挟んで手の上に置いて観察しました。

コセンダングサ
「ひっつき虫探し」クエストの対象種です。タネ(果実)の先端にあるトゲで動物やヒトにひっついて運ばれ、分布を広げます。

3.「東京いきもの調査団」とは?
「東京いきもの調査団」は、東京都の生物多様性を守るために、東京都・専門家・都民が一体となり、“デジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」” を作成するプロジェクトです。
野生生物の分布状況を調べるには、多大な時間と労力を要し、専門家による調査だけでは、日々刻刻と変化する生態系を網羅的に把握することは困難です。
そこで、「いきものコレクションアプリBiome(バイオーム)」を中心に、市民科学の力を活かして東京の野生生物の情報を収集・蓄積していく試みとして、「東京いきもの調査団」では、都内に暮らす一人ひとりが調査員となり、都内のあらゆる場所に生息・生育する野生生物の情報を集めることで、リアルタイム性と網羅性を兼ね備えた野生生物目録を目指しています。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。